ふきげんなこども

今日は、まだ父は帰っていない。

大方パチンコ屋に行っているのだろう。

 

昨日、父は「犬を買うお金は生活費を切り崩したわけじゃないから良いだろう」と言った。

確かに、店に払ったお金は父が自らパチンコで稼いだモノだ。

が、家の貯金はマイナスらしい。

要するに、パチンコのために切り崩した生活費は、パチンコで勝って増えると自動的に父親の所有物に変わってしまうのだ。

なんて都合のいい話。

我が家は、ミニチュア某独裁国家のようだ。

父自体がルールであって、どんなに常識的なことであっても父が認めなくては通じない。

なんてもどかしいのだろう。

同じ日本語を使っているのに、ニュアンスが違う。

 

 

母も、だいぶストレスを感じているようでイライラしている。

一つ一つの動作に棘がある。

 

 

私は……また現実逃避。

 

 

どうすれば良かったというの？

夕方、仕事を終えた父が帰ってきました。

知人から譲り受けた犬小屋と共に。

父は上機嫌でした。

パソコンをしている私に父は話しかけ続けました。

話題は、父の職場の愚痴から始まり、パチンコの話、犬の話と続きました。

それらの殆どは私にとって嫌な内容ばかりでした。

私は、次第にてきとうな返事をしていました。

自らの武勇伝のように話す父。

その湾曲した物のとらえ方に呆れ、失望しました。

たまにＰＣから顔を上げ、会話する事がありましたが、だんだん私の方がイライラして、反論をしてしまいました。

 

 

 

やっぱり、何事も言い返した方が負けなのかも。